NC-MIRAI法は、親和クリニックが後頭部を刈り上げずに採取する自毛植毛の術式です。周囲にバレにくい一方で、1グラフトの単価がMIRAI法の約2.2倍になります。この記事では公式料金をもとに、刈らない代償が総額をどこまで押し上げるのか、そして単価が膨張しない選択肢までを数字で検証します。
- 料金体系基本治療費330,000円+1グラフト2,200円(MIRAI法は220,000円+990円)。刈らない分だけ単価が上がる
- 刈らない代償単価は約2.2倍。1,000株ならMIRAI法121万円に対しNC-MIRAI法は253万円
- 公式症例の実額1,500株のNC-MIRAI法で363万円(親和クリニック公式の症例料金)
- 分岐点移植株数が約528株を超えると、基本料金+定額制(例:合計149万円)の方が総額は安くなる
- 向く人/向かない人少株数で強くバレたくない生え際向き。1,000株以上の広範囲は単価×株数で総額が青天井になりやすい
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NC-MIRAI法とは|「刈らない(Non-Cut)」の意味
NC-MIRAI法(エヌシー・ミライ法)は、親和クリニックの切らない自毛植毛「MIRAI法」を土台に、ドナー採取部を刈り上げずに施術する術式です。NCは「Non-Cut(刈らない)」を指します。通常のFUE系植毛では、後頭部を短く刈ってから毛包を採取するため、術後しばらくは刈り上げ跡が残ります。NC-MIRAI法は既存の髪を残したまま、その隙間から1株ずつ採取するため、採取部が一見して分かりにくいのが特徴です。
NC-MIRAI法:刈らずに採取する。翌日から普段の髪型で過ごせる代わりに、手間がかかり単価が上がる。
つまりNC-MIRAI法は「仕上がりの自然さ」ではなく「ダウンタイム中に周囲へバレないこと」を買う術式です。刈らない植毛全体の相場観は刈らない植毛(ノンシェーブン)の費用もあわせてご覧ください。
料金体系:基本330,000円+1グラフト2,200円
親和クリニックの自毛植毛は「基本治療費+移植する株数×単価」で決まります。公式サイトの料金表(2026年7月時点)では、術式ごとに次のように設定されています。
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| 術式 | 基本治療費 | 1グラフト単価 | 刈り上げ |
|---|---|---|---|
| MIRAI法 | 220,000円 | 990円 | あり |
| NC-MIRAI法 | 330,000円 | 2,200円 | なし |
| United-MIRAI法 | 275,000円 | 目立つ部位2,200円/隠れる部位990円 | 一部なし |
各院の基本治療費・単価を横並びにした一覧は自毛植毛の費用相場|主要9院の総額で確認できます。
なぜ単価がMIRAI法の2.2倍になるのか
刈り上げれば毛の向きと密度が一目で分かり、採取器具をまとめて当てられます。刈らない場合は既存の髪をかき分けながら、1株ずつ向きを見極めて抜く必要があり、同じ株数でも手術時間と術者の負担が大きく増えます。この手間が単価差の正体です。
なお、一度に移植できる株数には術者の集中力と頭皮の状態という上限があります。親和クリニックはNC-MIRAI法でも一度に2,000株以上の移植が可能としていますが、必要株数の考え方は薄毛レベル別・必要株数の早見表を参照してください。
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※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、感覚鈍麻など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。契約はその場で決めず、見積書を持ち帰って比較することをおすすめします。
総額シミュレーション|500〜2,000株の実額
「基本治療費330,000円+2,200円×株数」で計算した総額を、MIRAI法・定額制と並べます。定額制は東京植毛クリニックの例(基本治療費22万円+植え放題127万円=合計149万円)を使いました。
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| 移植株数 | NC-MIRAI法 | MIRAI法 | 定額制(例) |
|---|---|---|---|
| 500株 | 1,430,000円 | 715,000円 | 1,490,000円 |
| 1,000株 | 2,530,000円 | 1,210,000円 | 1,490,000円 |
| 1,500株 | 3,630,000円 | 1,705,000円 | 1,490,000円 |
| 2,000株 | 4,730,000円 | 2,200,000円 | 1,490,000円 |
1,500株の行は机上の計算ではありません。親和クリニック公式が掲載する頭頂部1,500株のNC-MIRAI法症例の施術費用が3,630,000円で、計算式と一致します。
この分岐を数式で開示した検証は東京植毛クリニックの料金を検証で詳しく扱っています。
MIRAI法・NC-MIRAI法・United-MIRAI法の使い分け
親和クリニックには刈る「MIRAI法」、刈らない「NC-MIRAI法」に加え、両者を組み合わせるUnited-MIRAI法があります。基本治療費は275,000円で、目立つ部位だけ刈らずに(2,200円)、髪で隠れる後方は刈って(990円)採取することで、全体を刈らないより費用を抑えます。
NC-MIRAI法:株数は少なめだが、採取部を一切刈りたくない人。
United-MIRAI法:刈らないメリットは欲しいが、全部NCだと高すぎる、という折衷案。
どれを選ぶかは移植株数と「どこまでバレたくないか」で変わります。親和クリニック全体の料金と特徴は親和クリニックの料金を検証にまとめています。
NC-MIRAI法が向く人・向かない人
刈らない術式は万人向けではありません。単価が高いぶん、株数が増えるほど不利になります。
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| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 生え際・つむじなど少株数(〜500株前後)で済む | 前頭部〜頭頂部の広範囲で1,000株以上必要 |
| 接客・営業など、翌日から人前に出る必要がある | まとまった休暇が取れ、刈り上げ跡を隠せる |
| 短期間だけ隠せれば総額の高さは許容できる | とにかく総額を最小化したい |
刈らない×大量植毛で単価が膨張しない選択肢
NC-MIRAI法の弱点は「刈らない×大量植毛」で総額が青天井になることでした。この弱点をなくす発想が、株数ではなく総額の上限で契約する「定額制(植え放題)」です。移植株数が増えても料金が一定なので、単価×株数の膨張が起きません。
定額制:株数上限まで一律。多く植えるほど1株あたりが下がる。少株数だと割高になることもある。
たとえば刈らずに1,500〜2,000株を入れたい場合、NC-MIRAI法は363万〜473万円ですが、定額制なら基本治療費+植え放題で総額を149万円前後に抑えられる例があります(2026年7月時点)。この「刈らない大量植毛を定額で受けられるか」という論点は植え放題は損か得かで、損益分岐を正直に開示しています。少株数なら単価制の方が安いこともあるため、まずは自分の必要株数を知ることが先です。
まとめ
・単価はMIRAI法(990円)の約2.2倍。1,000株でMIRAI法121万円→NC-MIRAI法253万円。
・公式症例で1,500株=363万円。株数に比例して総額が伸びる。
・約528株を超えると定額制の方が総額は安くなる。
・少株数でバレたくない人向き。広範囲は別の選択肢を先に検討。
自毛植毛は自由診療で、費用は全額自己負担です。ショックロス・腫れ・採取部の瘢痕・毛嚢炎・感覚鈍麻などのリスクがあり、生着率には個人差があります。施術の適応や費用は必ず医師の診察を受けたうえで判断してください。価格は2026年7月時点で親和クリニック公式の料金ページを確認したものです。最新の金額は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
基本治療費の差(11万円)と単価の差(1株あたり1,210円)を合わせると、株数が増えるほどNC-MIRAI法が高くなります。同じ株数ならMIRAI法の方が必ず安く、刈らないことに追加費用を払う構造です。
ただし株数が増えるほど総額は単価×株数で大きくなります。広範囲を刈らずに入れたい場合は、費用が現実的かを事前に見積りで確認してください。
刈り上げないため採取部が目立ちにくく、翌日から普段の髪型で過ごせます。一方、刈るMIRAI法で刈り上げ跡を隠したい場合は、カバーシート66,000円〜110,000円が別途かかります。
親和クリニックの場合、分割払いには頭金20万円が必要で、最大60回まで設定できます。金利はローン会社の審査によります。総額が大きいほど利息も増えるため、総支払額で比較してください。
MIRAI法とは|刈る植毛の費用刈るMIRAI法の単価990円と、その代わりのダウンタイム。刈らない植毛(ノンシェーブン)の費用各院の刈らない術式の単価を横並びで比較。植え放題は損か得か定額制の損益分岐点を正直に開示。親和クリニックの料金を検証3術式の料金と特徴の全体像。
参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(自毛植毛術=男性型脱毛症で推奨度B/人工毛植毛術=推奨度D)

