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ロボット植毛(ARTAS)とDHI・チョイ式とは|術式名の整理

ロボット植毛ARTAS DHI・チョイ式
ロボット植毛・DHI・術式名の整理2026年7月更新
自毛植毛の基礎知識
ロボット植毛(ARTAS)とDHI・チョイ式とは|術式名に惑わされないための整理

すべての術式は、結局FUEかFUTのどちらかです。ロボットは採取の自動化であって、移植のデザインは医師が行う。DHI(チョイ式)は移植器具の違い。この記事は、その地図を1枚で示します。

黒澤 拓(くろさわ たく)
毛髪ケアアドバイザー/美容医療メディア編集長
編集歴12年・国内外30院以上の料金体系・術式を継続調査
【PR】本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。掲載している料金は2026年7月時点で各クリニックの公式サイトに掲載されている税込価格です。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
この記事の結論
  • すべての術式は、結局FUEかFUTのどちらかです。採取の方法が「毛包を1株ずつくり抜く」ならFUE、「頭皮を帯状に切り取る」ならFUT。第3の原理は存在しません
  • ARTAS(ロボット植毛)は、FUEの採取工程を機械が補助する仕組みです。ロボットが植毛を代行するわけではありません。生え際のデザイン、移植の角度・密度・方向は医師が決めます。自動化されるのは採取の一部です
  • DHI(チョイ式)は、移植器具の違いです。針状の器具に毛包を装填し、穴あけと挿入を同時に行う。採取がくり抜きである以上、これもFUEの範疇です
  • 術式名で選ばないでください。MIRAI法もi-Direct法もスマートFUEもARTASもDHIも、すべてFUEです。見るべきは①刈るか刈らないか ②何株か ③総額に天井があるか——この3つだけです
読む前に、まず数字を出す植毛費用シミュレーター
3つ選ぶだけで、主要7院の総額と月々の支払額が出ます
※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療の助言ではありません。自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。効果・経過には個人差があり、腫れ・痛み・かゆみ、ショックロス(一時的な脱毛)、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の一時的な感覚鈍麻などのリスク・副作用が生じる場合があります。施術の可否・適応は必ず医師にご相談ください。掲載料金は2026年7月時点で各院公式サイトに掲載されている税込価格です。術式の名称は各医療機関・製造元が用いている呼称であり、本記事は特定の医療機関・機器を推奨・非推奨するものではありません。
SECTION 01

当サイトの立場:口コミも順位もつけない

#医療広告ガイドライン#中立の定義
工場の産業用ロボットアーム
ロボット植毛は採取の自動化。デザインは医師が行います。

最初に立場を明言します。 当サイトは口コミを掲載しません。 医療広告等ガイドラインが、患者の体験談を広告に用いることを禁じているからです。 医療機関へ誘導するアフィリエイトサイトも、広告として扱われます。 順位づけもしません。 星の数も、技術の新しさを誇張する表現も、書きません。 代わりに、公式情報を数式と原理で検証します。 この記事は術式名の地図です。 検索すると、こういう言葉が次々に出てきます。 ロボット植毛ARTASDHIチョイ式インプランターFUEFUTMIRAI法i-Direct法スマートFUE 10個並べると、10種類の技術があるように見えます。 実際には、原理は2つです。 その2つにすべてを還元して見せる—— それがこの記事の仕事です。

この記事で使う数字の出典 料金:カミノクリニック(22万円+440円/880円)、湘南美容クリニック(0円+720円/950円)、アスク井上クリニック(22万円+880円/1,430円)、東京植毛クリニック(22万円+900円/980円、植え放題=定額127万円・総額149万円・上限約2,554株)、親和クリニック(MIRAI 22万円+990円/NC-MIRAI 33万円+2,200円)、アイランドタワークリニック(22万円+i-Direct 990円/U-Direct 1,650円)、紀尾井町クリニック(22万円+FUT 660円/FUE 990円)、ヨコ美クリニック(FUT 1,100円/FUE 1,375円)。いずれも2026年7月時点、各院公式サイト掲載の税込価格です。

術式の普及率:国際毛髪外科学会(ISHRS)の2025年の集計で、世界の外科的植毛の約80%がFUE

医学的な数値:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」および毛髪外科領域で一般に用いられている目安によります。
SECTION 02

大前提:術式はFUEかFUTの2種類しかない

#FUE#FUT#原理

自毛植毛の手術は、大きく2つの工程でできています。 【工程A:採取】 後頭部(ドナー)から毛包を取り出す。 【工程B:移植】 薄い部分に穴をあけ、毛包を植える。 このうち—— 術式の分類を決めているのは、工程A(採取)です。 採取の方法は、2つしかありません。 【FUT】頭皮を帯状に切り取る 【FUE】毛包を1株ずつくり抜く これで全部です。 工程B(移植)にはいろいろな器具や手順がありますが、それは術式の分類を変えません。 ここが最も大事なところです。 移植器具が違っても、採取がくり抜きならFUE。 ロボットが採取を手伝っても、くり抜きである以上FUE。 術式名はこの2つのどちらかに必ず着地します。

術式名の地図:すべてはここに着地する 自毛植毛 FUT(帯状に切る) FUE(1株ずつくり抜く) ・ストリップ法 ・紀尾井町 FUT 660円 ・ヨコ美 FUT 1,100円 生涯上限 5,000〜6,000株 ・MIRAI/NC-MIRAI(親和) ・i-Direct/U-Direct(アイランド) ・スマートFUE(湘南) 生涯上限 2,000〜3,000株 ARTAS(ロボット) = 採取工程の自動化 DHI(チョイ式) = 移植器具の違い ARTASもDHIも、FUEの「枝」であって別の幹ではない ISHRS 2025:世界の外科的植毛の約80%がFUE
図1:術式名の地図です。幹はFUTとFUEの2本だけ。ARTAS(ロボット)もDHI(チョイ式)も、FUEという幹から伸びた枝であって、別の幹ではありません。国際毛髪外科学会(ISHRS)の2025年の集計では、世界の外科的植毛の約80%がFUEで行われています。
FUEとFUTの、患者にとっての実質的な違い FUE:採取部に点状の傷が散在。生涯採取上限は2,000〜3,000株
FUT:採取部に線状の傷が1本残る。生涯採取上限は5,000〜6,000株

つまり「傷の形」と「一生で採れる量」が違う——これが患者にとって意味のある差です。

広範囲の薄毛で多くの株数が必要なら、FUTのほうがドナーを多く使えます。「メスを使わない」という一点だけでFUEを選ぶのは、必ずしも合理的ではありません。また紀尾井町クリニックのFUT単価は660円で、同院のFUE(990円)より低く設定されています(2026年7月時点・公式・税込)。自毛植毛とは何か(FUEとFUTの違い)で原理から解説しています。
SECTION 03

東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要な株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。その場で契約する必要もありません。まず数字を持ち帰ってください。

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※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、感覚鈍麻など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。契約はその場で決めず、見積書を持ち帰って比較することをおすすめします。

ARTAS(ロボット植毛)は、採取の自動化である

#ARTAS#ロボット植毛

「ロボット植毛」という言葉から、多くの人がこう想像します。 「ロボットが植毛してくれる」 これは誤解です。 正確には、こうなります。 ARTASは、FUEの採取工程を機械が補助するシステムです。 画像認識で毛包の位置と角度を検出し、パンチの動きを制御してくり抜く。 採取の一部が自動化される—— それが実態です。 そしてここからが重要です。 【ロボットがやらないこと】 ・生え際の デザイン・移植の角度・移植の密度・毛流(毛の向き)・どこに何株 植えるかの配分 これらはすべて医師が決めます。 そして、自毛植毛の結果を決めるのはまさにこの部分です。 採取が少し速く、少し均一になっても、生え際の設計が悪ければ、結果は悪い。 逆に—— 採取が手作業であっても、設計が良ければ、結果は良い。 ロボットの有無は、結果を保証しません。 これが中立な整理です。 ARTASを否定しているのではありません。 「ロボットだから安心」という判断が成立しない、と言っています。

ロボットは何をして、何をしないのか ロボットが担う(採取) ・画像認識で毛包を検出 ・角度を計算してパンチ制御 ・一定のリズムでくり抜く = 手術全体の一部分 医師が担う(結果を決める) ・生え際のデザイン ・移植の角度と毛流 ・移植の密度(40〜50株/cm²) ・どこに何株を配分するか = 仕上がりを決める部分 採取が自動化されても、原理はFUEのまま 生涯採取上限 2,000〜3,000株という壁も、動かない 「ロボットだから安心」は成立しない 結果を決めるのは設計であって、採取の自動化ではない
図2:ARTASが担うのは採取工程の一部です。生え際のデザイン、移植の角度・密度・毛流、株数の配分は医師が決めます——そして、仕上がりを決めるのはこちらです。ロボットの有無は結果を保証しません。「ロボット=最新=安心」という連想は、原理の上では成立しません。
設計が結果を決める、という証拠 自毛植毛で最も多い後悔は、技術ではなく設計から生まれます。

生え際を眉間寄りに下げすぎると、10年後・20年後にその後方が薄くなったとき、埋める毛が残っていません(眉間中央から生え際までの平均距離は約7cm)。

密度を欲張ると、1cm²あたり40〜50株という上限を超えられないため、結局どこかが薄くなります。

ドナーを使い切ると、将来の追加手術ができません(FUEの生涯上限は2,000〜3,000株)。

これらはすべて、ロボットでは解けない問題です。自毛植毛で後悔する人に共通するパターンで、設計の失敗を構造から整理しました。
SECTION 04

DHI(チョイ式)は、移植器具の違いである

#DHI#チョイ式

もうひとつ、よく見る言葉がDHIです。 DHI=Direct HairImplantation 日本ではチョイ式とも呼ばれます。 移植に使う器具(インプランター)の名前に由来する呼称です。 移植の工程は、大きく2通りあります。 【スリット式】 先に、移植部に穴(スリット)をあけておく。 そこへ毛包を1つずつ挿入する。 穴あけと挿入が別工程。 【インプランター式(DHI/チョイ式)】 針状の器具の中に毛包を装填する。 その器具で穴をあけながら、同時に毛包を押し込む。 穴あけと挿入が1工程。 違いはこれだけです。 どちらも「採取した毛包を移植する」という点で同じ。 そして—— 採取がくり抜き(FUE)なら、移植器具が何であれ術式はFUEです。 DHIは「第3の術式」ではありません。 FUEの移植工程のバリエーションです。 なお、インプランター式は刈らない植毛(ノンシェーブン)と組み合わせやすいと説明されることがあります。 ただし、それは移植側の話で、刈るか刈らないかを決めるのは採取側です。 このあたりが混同されやすい。 採取と移植は、別の工程です。 分けて考えてください。

移植工程の2つのやり方(どちらもFUEの範疇) スリット式 STEP 1 移植部に穴(スリット)をあける STEP 2 その穴に毛包を1つずつ挿入 = 2工程に分かれる インプランター式(DHI/チョイ式) STEP 1 針状の器具に毛包を装填 STEP 2 穴あけと挿入を同時に行う = 1工程にまとまる 採取がくり抜きなら、移植器具が何であれ FUE DHIは「第3の術式」ではなく、FUEの移植工程のバリエーション 混同注意:「刈る/刈らない」を決めるのは採取側 移植器具の話(DHI)と、採取時に刈るかどうかの話は別物
図3:移植の工程は「先に穴をあけて挿入する(スリット式)」か「穴あけと挿入を同時に行う(インプランター式=DHI/チョイ式)」の2通り。どちらもFUEの範疇です。そして、刈るか刈らないかを決めるのは採取側の工程であって、移植器具の話とは別です。
SECTION 05

術式名と原理の対応表(保存版)

#対応表#術式名
顕微鏡を使う様子
すべての術式は、結局FUEかFUTのどちらかです。

ここまでを1枚の表にまとめます。 これを持っていれば、どの院の広告を見ても混乱しません。

← 横にスクロールできます →

名称正体原理採用院の例
FUE採取方法
(くり抜き)
FUEほぼ全院
FUT
(ストリップ法)
採取方法
(帯状切除)
FUT紀尾井町
ヨコ美
MIRAI法ブランド名FUE親和
NC-MIRAI法ブランド名
(刈らない)
FUE親和
i-Direct法ブランド名FUEアイランド
タワー
U-Direct法ブランド名
(刈らない)
FUEアイランド
タワー
スマートFUEブランド名FUE湘南美容
ARTAS採取を補助する
ロボット
FUE導入院
DHI
(チョイ式)
移植器具
(インプランター)
FUE導入院
ノンシェーブン採取時に
刈らない選択
FUE多くの院

※術式名は各医療機関・製造元が用いている呼称です。原理の分類は、採取工程(毛包単位のくり抜きか、頭皮の帯状切除か)にもとづく一般的な区分によります。表は情報の整理を目的としたもので、順位や優劣を示すものではありません。

表を見て分かる通り—— FUT以外は、全部FUEです。 10個の名前があっても、原理は2つ。 しかもそのうち8割以上がFUE側に集まっています。 これは世界の統計とも一致します。 ISHRSの2025年の集計では、世界の外科的植毛の約80%がFUE。 つまり「FUEである」ことは、特別ではありません。 いま主流の方法だ、というだけ。 だから—— 術式名を比較しても、何も分かりません。 比較すべきは、別のところにあります。

SECTION 06

では、何で選ぶのか——3つの軸

#判断基準#3つの軸

術式名を捨てたあと、何を見るのか。 3つだけです。 【① 刈るか、  刈らないか】 これが最も金額に効きます。 主要院の刈らない単価は、880円〜2,200円と2.5倍のばらつき。 刈る単価は440円〜990円。 つまり—— 同じ院でも、刈るか刈らないかで単価は1.4〜2.5倍変わります。 そしてこの軸だけが、自分で決められます。 仕事を休めるか、帽子でしのげるか——生活の問題です。 【② 何株必要か】 これは自分では決められません。 医師の診察です。 部位別の目安: M字軽度 600〜800株深いM字・前頭部 800〜2,000株頭頂部 500〜3,000株前頭部+頭頂部 1,000〜2,000株全体 2,000〜3,000株 総額の最大の変数はここです。 単価が440円でも、2,500株必要なら132万円になる。 【③ 総額に  天井があるか】 株単価制なら天井なし。 株数が増えれば、総額も増える。 定額制(植え放題)なら天井あり。 東京植毛クリニックなら基本治療費22万円+定額127万円=総額149万円(上限 約2,554株)。 ただし少株数だと割高です。 損益分岐は刈る場合 約1,411株、刈らない場合 約1,296株約1,300株未満なら、他院の株単価制のほうが安くなります。 当サイトは東京植毛クリニックの広告を掲載していますが、この事実を隠しません。 500株なら、湘南美容クリニックが36万円。 定額制は149万円。 比べるまでもありません。

術式名は捨ててよい。見るのはこの3つ × ARTAS/DHI/MIRAI法/i-Direct法/スマートFUE すべてFUE。名前を比べても、総額もリスクも分からない ① 刈るか、刈らないか 単価が1.4〜2.5倍変わる(刈る440〜990円/刈らない880〜2,200円) → 自分で決められる唯一の軸 ② 何株必要か M字軽度600〜800株/全体2,000〜3,000株(部位で大きく変動) → 医師の診察でしか決まらない。総額の最大変数 ③ 総額に天井があるか 株単価制=天井なし/定額制=149万円で頭打ち(上限約2,554株) → 分岐は約1,300株。それ未満なら株単価制が安い この3つが埋まれば、どの院の料金表でも総額が出る
図4:術式名は比較の役に立ちません。原理はどれもFUEだからです。見るべきは「刈るか」「何株か」「天井があるか」の3つだけ。この3つが決まれば、どの院の料金表からでも総額が計算できます。逆に、この3つが埋まらないうちは、どんな比較記事も役に立ちません。
SECTION 07

3つの軸で、実際に総額を出してみる

#総額計算#実演

実演します。 条件を「刈らない・1,500株」と仮定します。 この条件で、主要院の総額を計算します。 術式名は一切使いません。 使うのは基本治療費と株単価だけです。

← 横にスクロールできます →

基本
治療費
株単価
(刈らない)
1,500株
総額
カミノ22万円880円154万円
湘南美容0円950円142.5万円
東京植毛
(定額)
22万円定額127万円149万円
東京植毛
(株単価制)
22万円980円169万円
アスク井上22万円1,430円236.5万円
アイランド
(U-Direct)
22万円1,650円269.5万円
親和
(NC-MIRAI)
33万円2,200円363万円

※2026年7月時点、各院公式サイト掲載の税込価格から筆者が算出(基本治療費+株単価×株数)。東京植毛クリニックの定額制は植え放題プラン(基本治療費22万円+定額127万円=総額149万円/上限約2,554株)。順位や優劣を示すものではありません。

見ての通りです。 同じ「刈らない1,500株」でも、142.5万円から363万円まで開きます。 2.5倍の幅。 術式名は1文字も使っていません。 必要なのは基本治療費と株単価だけ。 そして—— この表は、株数が決まって初めて作れます。 株数が最大のボトルネックです。 なお、1,500株の場合、定額制(149万円)は湘南美容クリニック(142.5万円)を上回っています定額制が有利になるのは、もっと株数が多い領域です。 2,000株・刈らないなら: 湘南美容 190万円東京植毛(定額)149万円 ここで初めて定額制が下回ります。 条件は思っているより狭い。 株単価制の落とし穴と「植え放題(定額制)」の正体で、損益分岐を詳しく計算しました。

まず「自分に何株必要か」を知る

3つの軸のうち、②「何株必要か」だけは自分では決められません。医師の診察が必要です。
そして、これが総額の最大の変数です。術式名をいくら調べても、この数字は出てきません。

定額制(植え放題)を採用している東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要な株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。そこで出た株数が約1,300株を下回るなら、他院の株単価制のほうが安くなります——その計算も、この記事の表でできます。

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※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、感覚鈍麻など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。

SECTION 08

術式名では動かせないもの(上限とリスク)

#上限#リスク

最後に、術式名をどれだけ変えても動かないものを並べます。 これが中立記事の締めくくりです。 【ドナーの生涯採取上限】 FUE:2,000〜3,000株FUT:5,000〜6,000株 ARTASでも、DHIでも、MIRAI法でも、FUEである以上、2,000〜3,000株が一生の上限です。 ロボットが採取しても、この壁は動きません。 【1回の手術上限】 通常 3,000グラフト。 【移植密度の上限】 1cm²あたり40〜50株。 血流が追いつかないため、これ以上は詰められません。 器具を変えても、生体は変わりません。 【1グラフトの本数】 1グラフト=毛包1単位=平均2〜2.5本。 【生着率】 一般に80〜95%が目安。 100%はありません。 【経過】 1ヶ月で一時脱落→ 2〜3ヶ月で発毛開始→ 4ヶ月以降実感→ 1年で完成形 手術は数時間、経過は1年です。

すべての自毛植毛に共通するリスク・副作用ショックロス:既存毛の10〜15%が一時的に脱落。術後2週間〜3ヶ月。術後3ヶ月ごろが見た目の底で、回復に4〜5ヶ月
腫れ・痛み・かさぶた:1〜2週間のダウンタイム
採取部の瘢痕:FUE系でも点状の傷が散在して残る/FUTでは線状の傷
毛嚢炎:移植部に炎症が起きることがある
頭皮の一時的な感覚鈍麻
生着率の個人差:一般に80〜95%が目安

これらは術式名を変えても消えません。自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。ショックロスはいつ起きて、いつ戻るのか植毛のダウンタイムは何日で、いつ働けるかで、時系列を整理しました。
日本皮膚科学会ガイドラインでの位置づけ 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、自毛植毛術は男性型脱毛症で推奨度B、女性型脱毛症でC1とされています。人工毛植毛術は男女ともD(行うべきではない)です。

フィナステリド・デュタステリドの内服、ミノキシジルの外用は推奨度A自毛植毛は、薬物療法の代わりではありません。植えていない部分の薄毛進行は、植毛では止まりません。

自毛植毛とAGA治療(内服・外用)はどう違うのかで役割の違いを、人工毛植毛が推奨度Dである理由で人工毛のリスクを整理しています。
カウンセリングで確かめる3問 Q1. その術式は、FUEですか、FUTですか
→ 答えは必ずどちらかです。「第3の方法」は存在しません。

Q2. 私に必要な株数は何株ですか。その根拠は何ですか
→ 総額の最大変数です。数字と根拠を書面で求めてください。

Q3. 見積書に含まれない費用は何ですか
→ 術後の内服薬代(年間6〜12万円程度)、通院費、麻酔・薬剤費、保証のオプション費用。

術式名を聞くより、この3問のほうが情報量が多い。植毛カウンセリングで必ず聞くべき質問に、さらに詳しいリストがあります。
FAQ

ロボット植毛(ARTAS)・DHIに関するよくある質問

Q. ロボット植毛(ARTAS)とは、どういう仕組みですか?
A. FUEの採取工程を、機械が補助するシステムです。画像認識で毛包の位置と角度を検出し、パンチの動きを制御してくり抜きます。

ロボットが植毛を代行するわけではありません。生え際のデザイン、移植の角度・密度・毛流、どこに何株を配分するか——これらはすべて医師が決めます。そして、仕上がりを決めるのはこちらの部分です。

採取が自動化されても、原理はFUEのままです。生涯採取上限(2,000〜3,000株)も動きません。「ロボットだから安心」という判断は、原理の上では成立しません。
Q. DHI(チョイ式)とは何ですか?FUEとは違うのですか?
A. DHI(Direct Hair Implantation/チョイ式)は、移植に使う器具の違いです。FUEの範疇に入ります。

移植の工程は大きく2通りあります。スリット式は、先に移植部に穴をあけ、そこへ毛包を挿入する方法(2工程)。インプランター式(DHI/チョイ式)は、針状の器具に毛包を装填し、穴あけと挿入を同時に行う方法(1工程)。

採取がくり抜き(FUE)である以上、移植器具が何であれ術式はFUEです。DHIは「第3の術式」ではありません。
Q. 結局、術式は何種類あるのですか?
A. 原理としては2種類だけです。FUEかFUTか。

FUT:メスで頭皮を帯状に切り取る。採取部に線状の傷が残る。生涯採取上限は5,000〜6,000株。
FUE:パンチで毛包を1株ずつくり抜く。採取部に点状の傷が散在。生涯採取上限は2,000〜3,000株。

MIRAI法・NC-MIRAI法(親和クリニック)、i-Direct法・U-Direct法(アイランドタワークリニック)、スマートFUE(湘南美容クリニック)、ARTAS、DHI(チョイ式)——これらはすべてFUEです。

国際毛髪外科学会(ISHRS)の2025年の集計では、世界の外科的植毛の約80%がFUEです。
Q. では、何を基準にクリニックを選べばいいのですか?
A. ①刈るか刈らないか ②何株必要か ③総額に天井があるか——この3つです。

は自分で決められる唯一の軸です。刈らない植毛は単価が1.4〜2.5倍になります(刈る440〜990円/刈らない880〜2,200円)。

は医師の診察でしか決まりません。総額の最大の変数です(M字軽度600〜800株/全体2,000〜3,000株)。

は料金体系の話です。株単価制なら天井なし。定額制(東京植毛クリニックの植え放題=総額149万円/上限約2,554株)なら天井あり。ただし損益分岐は刈る場合 約1,411株/刈らない場合 約1,296株で、これ未満なら株単価制のほうが安くなります。

術式名は、この3つのどれにも答えてくれません。
Q. 最新の術式を選んだほうが、結果が良くなりますか?
A. 当サイトは順位づけをしないので、優劣は述べません。ただし、原理の整理として言えることがあります。

自毛植毛の結果を決めるのは、設計です。生え際をどこに引くか、どの角度・密度・方向で植えるか、ドナーをどこまで使うか——これらは医師が決める部分であり、器具やロボットでは解けません。

生え際を眉間寄りに下げすぎると、20年後にその後方が薄くなったとき、埋める毛が残っていません(眉間中央から生え際までの平均距離は約7cm)。移植密度の上限は1cm²あたり40〜50株で、器具を変えても超えられません。ドナーの生涯上限(FUEで2,000〜3,000株)も同じです。

これらはすべて、術式名では動きません。
Q. なぜこの記事には口コミや症例写真がないのですか?
A. 医療広告等ガイドラインが、患者の体験談を広告に用いることを禁じているからです。医療機関へ誘導するアフィリエイトサイトも広告として扱われます。当サイトは施術前後の比較写真も掲載しません。ランキング・順位づけも行いません。技術の新しさを誇張する表現も使いません。

代わりに、術式名を原理に翻訳し、公式料金を数式で再計算して開示します。

この記事の核心は、「すべての術式は結局FUEかFUTのどちらかであり、術式名で選ぶのではなく、①刈るか刈らないか ②何株か ③総額に天井があるか、で選べ」という一点です。
結局、自分はいくらで、何株必要なのか

費用の話は、必要株数が決まらなければ始まりません。定額制(植え放題)を採用している東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。

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※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。リスク・副作用(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の感覚鈍麻など)については必ず医師から説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。

まとめ:術式名は、比較の役に立たない

検索すると、たくさんの術式名が出てきます。 ARTAS、DHI、チョイ式、MIRAI法、i-Direct法、スマートFUE—— しかし、原理は2つしかありません。 FUEか、FUTか。 採取が「1株ずつくり抜き」ならFUE。 「頭皮を帯状に切る」ならFUT。 それだけです。 ARTASは、FUEの採取工程を機械が補助する仕組み。 生え際のデザイン、移植の角度・密度・毛流は医師が決めます。 そして、仕上がりを決めるのはこちらです。 DHI(チョイ式)は、移植器具の違い。 採取がくり抜きである以上、これもFUEです。 術式名は、ブランド名です。 各院が自院の工夫に名前を付けること自体は、自由診療において自然な行動です。 問題は—— 患者側が、名前の数だけ技術があると誤解すること。 その誤解が、比較の軸を壊します。 だから、術式名は捨ててください。 見るべきは3つだけ。 ① 刈るか、刈らないか② 何株必要か③ 総額に天井があるか そして—— ②を決めるのは、あなたではなく医師です。 株数が出るまで、どの料金表も、どの術式名も、使えません。 そこが、すべての出発点です。

執筆:黒澤 拓(くろさわ たく)
毛髪ケアアドバイザー/美容医療メディア編集長。編集歴12年。AGA・薄毛治療領域を専門に、国内外30院以上の料金体系・術式を継続調査。累計1,200件以上の薄毛の悩み相談に対応。本記事の料金はすべて各クリニックの公式サイト掲載値(2026年7月時点・税込)にもとづき、筆者が総額を再計算したものです。編集方針・運営者情報
最終更新:2026年7月13日/本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の医療機関・医療機器の推奨や治療効果の保証を意味するものではありません。自毛植毛は自由診療(公的医療保険適用外)です。治療の適応・効果・リスクには個人差があります。施術の判断は必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。
参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(自毛植毛術=男性型脱毛症で推奨度B/人工毛植毛術=推奨度D)/国際毛髪外科学会(ISHRS)2025年集計(世界の外科的植毛の約80%がFUE)
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