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生え際の植毛デザイン原則|下げすぎが10年後に破綻する理由

生え際の植毛 デザインの原則
生え際の植毛|デザインの原則2026年7月更新
自毛植毛の基礎知識
生え際の植毛|下げすぎると10年後に破綻する理由とデザインの原則

生え際は「どこまで下げられるか」ではなく「どこで止めるべきか」の技術です。眉間から約7cmという基準線、生え際を1cm下げるのに必要な約500〜650株、そして20代で下げすぎた人が40代に直面する加齢デザインのミスマッチ——数字と図で解説します。

黒澤 拓(くろさわ たく)
毛髪ケアアドバイザー/美容医療メディア編集長
編集歴12年・国内外30院以上の料金体系を継続調査
【PR】本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。掲載している料金は2026年7月時点で各クリニックの公式サイトに掲載されている税込価格です。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
この記事の結論
  • 生え際の位置には基準があります。眉間中央から生え際までの平均距離は約7cm。これより下げると、加齢とともに顔とのバランスが崩れます
  • 生え際を1cm下げるのに必要な株数は約500〜650株(幅13cm × 1cm = 13cm²、密度40〜50株/cm²)。2cm下げれば1,000〜1,300株で、FUEの生涯予算の3〜6割が消えます
  • 20代で下げすぎると、40代で「顔だけ老けて、生え際だけ童顔位置に残る」という加齢デザインのミスマッチが起きます。これは若返りではなく違和感です
  • 自然な生え際は直線ではありません。不等辺三角形のうねり(マイクロイレギュラリティ)と、最前列の1本毛(産毛・ネイプヘア)で作ります。ここは医師の技術差が最も出る領域です
  • 生え際は「密度」より「輪郭」。密度を上げるより、輪郭を正しく設計するほうが自然に見えます
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療の助言ではありません。自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。効果・経過には個人差があり、腫れ・痛み・かゆみ、ショックロス(一時的な脱毛)、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の一時的な感覚鈍麻などのリスク・副作用が生じる場合があります。デザイン・株数・術式の適応は必ず医師の診察を受けたうえでご判断ください。
SECTION 01

生え際の位置には「約7cm」という基準がある

#生え際の位置#7cm基準
鏡に向かう男性
生え際は「どこまで下げるか」ではなく「どこで止めるか」。

生え際の植毛を検討している人が、最初に考えることはだいたい同じです。 「昔の自分の生え際まで戻したい」 気持ちは分かります。 ですが、これが後悔の出発点になります。 生え際のデザインには、医学的な基準線が存在するからです。

眉間中央から生え際まで=約7cm

解剖学的に、眉間の中央から生え際の最前部までの平均距離は約7cmとされています。 これは薄毛でない成人男性を計測したときの平均的な数値です。 顔を上・中・下の3等分で見たときに、バランスがとれる位置——それが約7cmという線です。 この線より前に生え際を持ってくると、顔の上1/3が短くなり、不自然な印象になります。 「若いころの生え際」は、多くの場合この7cmよりも前にあります。 10代・20代前半の生え際は、そもそも成人の平均より前にある——それを大人の顔にそのまま移植すると、バランスが崩れます。

生え際の基準線:眉間から約7cm 生え際 眉間中央 約7cm ここより下げると不自然になりやすい ※個人差があります。骨格・顔の縦幅により医師が調整します
図1:眉間中央から生え際までの平均は約7cm。顔の縦の長さを3等分したときに、上1/3のバランスが保たれる位置です。植毛のデザインでは、この基準を起点に、額の広さ・骨格・年齢を加味してラインを決めます。「昔の位置」ではなく「今の顔に合う位置」に置くのが原則です。
生え際の位置は「顔のパーツ」の一部です 生え際は髪の問題であると同時に、顔の輪郭の問題でもあります。

額が広い人は生え際が高く、狭い人は低い。骨格が大きい人は生え際も後ろにあってバランスがとれる。つまり、7cmはあくまで平均であって、絶対の正解ではありません

重要なのは、この基準を知ったうえで「自分の顔ではどこが適正か」を医師と詰めること。患者の希望どおりに下げてくれる医師が、良い医師とは限りません
SECTION 02

生え際を1cm下げるのに、何株必要か

#必要株数#面積計算

ここが、この記事の中核です。 「生え際を下げたい」という希望は、そのままでは見積りになりません。 何cm下げるのかを決めた瞬間に、必要株数は計算で出せます。 計算式はどの部位でも同じです。 面積 × 密度 = 必要株数

生え際の帯の幅は約13cm

生え際のラインは、左のこめかみから右のこめかみまで、おおむね13cm前後の幅があります。 これを1cm下げるということは、13cm × 1cm = 13cm²の帯を新たに埋めるという意味です。 移植密度の上限は1cm²あたり40〜50株。 したがって—— 13cm² × 40株= 約520株 13cm² × 50株= 約650株 生え際を1cm下げるのに、おおよそ500〜650株。 2cm下げるならその倍で約1,000〜1,300株です。

生え際を「1cm下げる」の正体 現在 希望 この帯=13cm × 1cm = 13cm² 生え際の幅 約13cm こめかみから、こめかみまで 帯の面積 13cm² × 密度の上限 40〜50 = 必要株数 520〜650 2cm下げれば、そのまま倍の 1,040〜1,300株
図2:「たった1cm」に見える希望が、500〜650株という具体的な数字に変わります。2cmなら1,000〜1,300株。これはFUEの生涯採取上限(2,000〜3,000株)の35〜65%にあたる量です。生え際を2cm下げるということは、一生分のドナーの半分前後を、この1本の帯に投じるということです。

その株数は、生涯ドナーの何%か

ここでもう一度、割り算をします。 FUEの生涯採取上限は2,000〜3,000株。 生え際を1cm下げる(約600株)なら—— 600 ÷ 2,500 = 約24% 2cm下げる(約1,200株)なら—— 1,200 ÷ 2,500 = 約48% 生え際を2cm下げた時点で、一生に使える株の半分が消えます。 そして残り半分で、将来の頭頂部や、さらに後退した生え際に対応しなければなりません。 後頭部ドナーの生涯採取上限と、使い切ったあとに起こることを読んでから、「何cm下げるか」を決めてください。

生涯ドナー予算(FUE 2,500株)の消費バー 1cm下げる(約600株) 24% 残り 1,900株 2cm下げる(約1,200株) 48% 残り 1,300株 2cm下げる+M字も埋める(約1,800株) 72% 残り 700株 残り700株では、将来の頭頂部(40〜80cm²)は埋まりません
図3:ドナーは貯金と同じで、使えば減り、二度と増えません。生え際に投じた株は、頭頂部には使えません。頭頂部・つむじの植毛には1,000〜3,000株が必要とされるため、生え際で7割使い切ると、頭頂部は事実上あきらめる選択になります。この配分こそが、植毛における一生の判断です。
SECTION 03

東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要な株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。その場で契約する必要もありません。まず数字を持ち帰ってください。

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※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、感覚鈍麻など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。契約はその場で決めず、見積書を持ち帰って比較することをおすすめします。

20代で下げすぎると、40代で破綻する

#加齢デザイン#後悔

ここからが、競合のどのサイトにも書かれていない話です。 生え際植毛の最大の失敗は、手術直後には発覚しません10年後、20年後に発覚します。 しかも「生え際が薄くなったから」ではありません。 顔のほうが変わってしまうからです。

顔は老けるが、移植毛は老けない

移植した毛は、AGAの影響を受けにくい性質を持っています。 つまり、20代で植えた生え際は、40代になってもそこに残ります。 一方、顔は変わります。 ・目尻が下がる・頬がこける・皮膚がたるむ・眉毛が薄くなる・輪郭がシャープさを失う 顔だけが40代になり、生え際だけが20代の位置に残されている。 これが加齢デザインのミスマッチです。

加齢デザインのミスマッチ 26歳・術直後 若い顔+低い生え際 この時点では違和感なし 15年 41歳 老けた顔+童顔位置の生え際 +その奥に薄い帯 移植毛は老けない。顔だけが老ける。だからズレる
図4:「若く見せたい」という動機で下げた生え際が、15年後には逆に違和感の原因になります。しかも、その奥では既存毛がAGAで後退し、薄い帯が生まれている——生え際は残っているのに、その後ろが透ける。前から見れば大丈夫でも、少し上を向いた瞬間に露見します。
「若いころの生え際に戻したい」が最も危険な要望です 経験のある医師ほど、この要望をそのまま受け入れません。患者の希望どおりに下げてくれる医師は、10年後の責任を引き受けていないとも言えます。

「もう少し高め(後ろ)に設定しましょう」と提案されたら、それは手抜きではなく、加齢と進行を織り込んだ設計です。

植毛は一度植えたら元に戻せません。使ったドナーも戻りません。植毛で後悔した人に共通する5つのパターンで、実際に多い失敗の型を整理しました。
SECTION 04

自然な生え際は直線ではない:不等辺三角形とうねり

#デザイン#不等辺三角形
定規とペンで線を引く設計の手元
眉間から約7cm。生え際はデザインで決まります。

生え際植毛が「不自然」に見えるとき、原因は密度不足ではありません。 輪郭の形です。 自然な生え際をよく観察してください。 直線ではありません。 左右対称でもありません。 きれいなアーチでもありません。 ・微妙にギザギザしている・左右で高さが違う・こめかみ側に 三角形の切れ込みがある・毛の生える向きが 場所ごとに違う この「不完全さ」こそが、自然さの正体です。

直線 vs 不等辺三角形+うねり 不自然:直線+左右対称 定規で引いたような一直線 = 人工毛・カツラに見える 自然:うねり+左右非対称 微細な凹凸(マイクロ イレギュラリティ)を作る 生え際は「不等辺三角形」で組み立てる フロンタルポイント(中央最前部) 左の切れ込み 右の切れ込み 左右の三角形は、あえて同じ大きさにしない 完全な左右対称は、人間の顔には存在しない 「埋める」のではなく「輪郭を彫る」のが生え際植毛
図5:生え際は「中央のフロンタルポイント」と「左右2つの三角形の切れ込み」で構成されます。この3点を結ぶラインを、あえて左右非対称に、微細な凹凸をつけて設計する。定規で引いたような直線は、密度がどれだけ高くても不自然に見えます。密度より輪郭——これが生え際の原則です。
M字を「完全に埋めない」ことの意味 生え際植毛では、左右の三角形の切れ込みを完全に埋めきらないのが定石です。

理由は2つ。 成人男性の自然な生え際には、もともとこの切れ込みがある。埋めきると「不自然に若い」輪郭になる。 AGAは進行するため、いま埋めきると、10年後に奥が後退して「離れ小島」になる。

M字の株数と、埋めきることの危険についてはM字ハゲの植毛に必要な株数と費用で詳しく計算しました。
SECTION 05

最前列の「1本毛」を植えられる医師は限られる

#技術差#産毛#ネイプヘア

生え際が自然に見えるかどうかを決定づける要素が、もう1つあります。 最前列に何を植えるかです。 グラフト(株)は、1株に含まれる毛の本数で分類されます。 ・1本毛(シングル)2本毛(ダブル)3本以上(マルチ) 自然な生え際の最前列にあるのは、必ず細くて柔らかい1本毛です。 ここに2本毛・3本毛を植えると、1つの毛穴から複数の太い毛が束になって生え、「植えました」という見た目になります。 これが不自然な生え際の正体です。

産毛(ネイプヘア)という切り札

さらに進んだ技術として、ネイプヘアの活用があります。 ネイプヘアとは、後頭部の下端——うなじの生え際にある、細くて柔らかい産毛のことです。 この毛は、一般的なドナー部の毛より細く、柔らかく、色も薄い。 生え際の最前列にこれを植えると、自然界の生え際とほぼ同じ質感になります。 ただし—— ネイプヘアは非常に細く、採取時に傷つきやすい。 生着率も通常のグラフトより低くなりがちです。 この毛を安定して採取・移植できる医師は限られます。 カウンセリングで「最前列には1本毛を、可能なら産毛を使いますか」と聞いてみてください。 即答できる医師は、生え際の設計を本気でやっています。 植毛の名医を見分ける方法とカウンセリングでの質問に、確認すべき項目をまとめました。

生え際の技術を測る4つの質問「最前列は1本毛(シングルグラフト)を使いますか」
「生え際のラインは左右対称ですか、非対称ですか」(「非対称にします」が正解)
「毛流れ(生える角度)はどう設計しますか」(生え際は頭皮に対して鋭角に、前方へ倒して植えるのが原則)
「10年後に既存毛が後退したとき、このラインはどう見えますか」

この4つに具体的に答えられるかどうかで、生え際の仕上がりは大きく変わります。女性の生え際(額の形を整える目的)では、また設計思想が異なります。女性の植毛と生え際デザインの違いで解説しています。
SECTION 06

生え際植毛の費用:500〜1,300株の総額

#費用#料金比較

では、実際の金額です。 生え際を1cm下げる600株のケースと、2cm下げる1,200株のケースで、各院の総額を計算しました。 計算式は基本治療費 +(株単価 × 株数)。 順位づけや優劣の評価は行いません。

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クリニック基本
治療費
株単価
(刈上げ)
600株
総額
1,200株
総額
カミノ
クリニック
22万円440円48.4万円74.8万円
湘南美容
クリニック
0円720円43.2万円86.4万円
紀尾井町
クリニック(FUT)
22万円660円61.6万円101.2万円
アスク井上
クリニック
22万円880円74.8万円127.6万円
東京植毛
クリニック
22万円900円76.0万円130.0万円
アイランドタワー
(i-Direct)
22万円990円81.4万円140.8万円
親和クリニック
(MIRAI法)
22万円990円81.4万円140.8万円

※2026年7月時点、各院公式サイト掲載の税込価格から算出(基本治療費+株単価×株数)。モニター割引・キャンペーン・血液検査費等は含みません。自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。最新の料金は必ず各院の公式サイトでご確認ください。

正直に書きます:刈り上げてよいなら、定額制の出番はありません 刈り上げる前提で600〜1,200株なら、総額は43万〜141万円

東京植毛クリニックの「植え放題(定額制)」は総額149万円ですから、この条件では株単価制のほうが安く済みます

定額制の損益分岐点は、127万円÷900円=約1,411株(刈り上げる場合)。1,200株はまだ分岐点の手前です。当サイトは、読者が損をする条件で定額制を勧めません。
SECTION 07

刈り上げたくない人の生え際植毛

#ノンシェーブン#刈らない植毛

生え際を気にする人は、たいてい人前に出る仕事です。 だから当然、こう考えます。 「後頭部を刈り上げたら確実にバレる」 そしてノンシェーブン(刈らない)を選んだ瞬間、株単価が1.4〜2.5倍になります。

← 横にスクロールできます →

クリニック(刈らない術式)株単価1,200株
総額
1,500株
総額
湘南 ノンシェーブン
(基本0円)
950円114.0万円142.5万円
カミノ ノンシェーブン
(基本22万)
880円127.6万円154.0万円
アスク アンシェーブン
(基本22万)
1,430円193.6万円236.5万円
アイランド U-Direct
(基本22万)
1,650円220.0万円269.5万円
親和 NC-MIRAI法
(基本33万)
2,200円297.0万円363.0万円
東京植毛 部分刈り
(定額・植え放題)
定額149.0万円149.0万円

※2026年7月時点、各院公式サイト掲載の税込価格から算出。東京植毛クリニックの植え放題は基本治療費22万円+定額127万円=総額149万円(上限 約2,554株)。同院の株単価制(刈らない)は980円/株です。

ここで構造が反転します。 1,200株・刈らないなら、株単価制で114万〜297万円。 定額制は149万円なので、安い院もあれば、定額制のほうがはるかに安い院もある。 しかし1,500株を超えた瞬間、株単価制は142万〜363万円に伸び、定額制は149万円のまま動きません。 損益分岐点は約1,296株(127万円 ÷ 980円)。 生え際を2cm下げ、M字も埋め、前頭部の密度も上げる——このパッケージになると、株数はあっさり1,300株を超えます。 刈らない植毛(ノンシェーブン)の費用が1.4〜2.5倍になる理由植え放題(定額制)の損益分岐点を読んでから、料金体系を選んでください。

生え際は「何cm下げるか」で株数が決まる

生え際植毛の見積りは、「何cm下げるか」が決まらないと1円も計算できません
1cmなら約600株、2cmなら約1,200株。そして1,300株を超えるかどうかで、選ぶべき料金体系が変わります。

定額制(植え放題)を採用している東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。

LINEで無料の株数診断・概算見積りを見る 東京植毛クリニック 公式(PR)/相談は無料・24時間受付

※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、感覚鈍麻など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。

生え際植毛のリスク・副作用(必ず医師から説明を受けてください)ショックロス:既存毛の10〜15%が一時的に脱落。術後2週間〜3ヶ月に起こり、術後3ヶ月ごろが見た目の底。回復に4〜5ヶ月
腫れ・痛み:生え際は額に近いため、術後2〜3日は額やまぶたの腫れが出やすい部位です
採取部の瘢痕:FUEは点状、FUTは線状の傷が残ります
毛嚢炎・頭皮の感覚鈍麻:一時的に生じることがあります
生着率の個人差:一般に80〜95%が目安。全て定着するわけではありません

経過は、1ヶ月で一時脱落 → 2〜3ヶ月で発毛開始 → 4ヶ月以降に実感 → 1年で完成形。ダウンタイム(赤み・腫れ・かさぶた)は1〜2週間です。
FAQ

生え際の植毛に関するよくある質問

Q. 生え際を1cm下げるのに、何株必要ですか?
A. おおよそ500〜650株です。
根拠は面積計算です。生え際のラインは左右のこめかみ間でおよそ13cmの幅があり、これを1cm下げると13cm²の帯になります。移植密度の上限は1cm²あたり40〜50株なので、13×40=520株、13×50=650株。
2cm下げるならその倍で、約1,000〜1,300株です。実際の株数は、額の幅・骨格・既存毛の密度によって医師が調整します。
Q. 生え際はどこまで下げられますか?
A. 技術的には下げられますが、下げるべきではないラインがあります。
目安となるのが、眉間中央から生え際までの平均距離=約7cmという基準です。これより前に出すと、顔の上1/3が短くなり、加齢とともに違和感が強くなります。
また、下げれば下げるほど面積が増え、必要株数が跳ね上がります。ドナー(後頭部の毛)は生涯採取上限(FUEで2,000〜3,000株)がある有限資源です。「どこまで下げられるか」ではなく「どこで止めるか」が、生え際デザインの本質です。
Q. 20代で生え際の植毛をしても大丈夫ですか?
A. 手術自体は可能ですが、多くの医師が慎重になる年代です。理由は2つあります。
加齢デザインのミスマッチ:移植毛はAGAの影響を受けにくいため40代でも残りますが、顔のほうは老けます。20代の位置に生え際が残ると、顔とのバランスがずれて、かえって不自然になります。
ドナーの消費:20代で1,200株使うと、FUEの生涯予算(2,000〜3,000株)の40〜60%を消費します。将来、頭頂部が薄くなったときに使える株が残りません。
「まず投薬で進行を抑えてから」という提案は、ドナーを温存するための合理的な判断です。
Q. 植えた生え際が不自然に見えるのは、なぜですか?
A. 原因は密度ではなく、輪郭と毛の使い分けです。
直線的なライン:自然な生え際は直線ではなく、微細な凹凸(マイクロイレギュラリティ)があります。定規で引いたような一直線は、密度が高くても不自然に見えます。
最前列に2本毛・3本毛を植えている:最前列は細い1本毛(シングルグラフト)でなければ、1つの毛穴から太い毛が束になって生え、「植えた感」が出ます。
左右対称すぎる:人間の顔に完全な左右対称は存在しません。あえて非対称に設計するのが原則です。
後頭部下端の産毛(ネイプヘア)を最前列に使える医師は限られます。
Q. 生え際の植毛にかかる費用はいくらですか?
A. 2026年7月時点の各院公式料金から計算すると、次のようになります。

600株(1cm下げる)・刈り上げる=43万〜81万円
1,200株(2cm下げる)・刈り上げる=75万〜141万円
1,200株・刈り上げない=114万〜297万円
1,500株・刈り上げない=143万〜363万円

「刈り上げない」を選んだ瞬間、株単価が1.4〜2.5倍になるため、総額が跳ね上がります。自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療で、全額自己負担です。
Q. 生え際の植毛でもショックロスは起きますか?
A. 起こり得ます。ショックロスは、移植部周辺の既存毛が手術の刺激で一時的に抜ける現象で、既存毛の10〜15%が対象になるとされます。
ただし生え際の場合、そもそも既存毛が少ない前方(M字の凹みなど)では影響が小さく、既存毛が残っている境目の部分でリスクが高くなります。
時期は術後2週間〜3ヶ月で、術後3ヶ月ごろが見た目の底。その後4〜5ヶ月かけて回復し、術後1年で完成形というのが一般的な経過です。これは失敗ではなく、経過の一部です。
結局、自分はいくらで、何株必要なのか

費用の話は、必要株数が決まらなければ始まりません。定額制(植え放題)を採用している東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。

LINEで無料の株数診断・概算見積りを見る東京植毛クリニック 公式(PR)/相談は無料・24時間受付

※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。リスク・副作用(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の感覚鈍麻など)については必ず医師から説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。

まとめ:生え際は「どこまで下げるか」ではなく「どこで止めるか」

生え際植毛の失敗は、手術直後には分かりません。 10年後、顔のほうが変わったときに発覚します。 移植毛は老けない。顔だけが老ける。 だから、20代の位置に生え際を置くと、40代でズレます。 基準は眉間から約7cm。 そして1cm下げるごとに500〜650株を消費し、2cm下げればFUEの生涯予算の約半分が消えます。 その株は、将来の頭頂部にはもう使えません。 さらに、自然さを決めるのは密度ではなく輪郭です。 直線ではなく、うねり。 左右対称ではなく、非対称。 最前列は太い束ではなく、細い1本毛。 これらを設計できる医師を選べるかどうかが、生え際植毛のすべてを決めます。 出発点は、「自分は何cm下げるのか。それは何株か」というたった1つの数字です。

執筆:黒澤 拓(くろさわ たく)
毛髪ケアアドバイザー/美容医療メディア編集長。編集歴12年。AGA・薄毛治療領域を専門に、国内外30院以上の料金体系・術式を継続調査。累計1,200件以上の薄毛の悩み相談に対応。本記事の株数は「面積×密度」の計算式から導出し、料金は各クリニックの公式サイト掲載値(2026年7月時点・税込)にもとづき筆者が総額を再計算したものです。当サイトは口コミ・体験談の掲載を行わず、検証可能な公開情報と計算だけを根拠にしています。
最終更新:2026年7月13日/本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の医療機関の推奨や治療効果の保証を意味するものではありません。自毛植毛は自由診療(公的医療保険適用外)です。治療の適応・効果・リスクには個人差があります。施術の判断は必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。
参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(自毛植毛術=男性型脱毛症で推奨度B/女性型脱毛症でC1/人工毛植毛術=男女ともに推奨度D)
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