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植毛は痛いのか|一番痛いのは手術ではなく麻酔・傷跡と後遺症の真実

植毛の痛み・傷跡 後遺症の真実
植毛の痛み・傷跡・後遺症2026年7月更新
術後・ダウンタイム・お悩み
植毛の痛み・傷跡・後遺症|一番痛いのは手術ではなく麻酔

「痛くありません」という説明は、正確には「手術中は痛くありません」という意味です。実際に人が痛みを訴えるのは、局所麻酔の注射のときと、術後2日目以降のズキズキ。クリニックが積極的に語らないこの2点を、時系列で正直に書きます。

黒澤 拓(くろさわ たく)
毛髪ケアアドバイザー/美容医療メディア編集長
編集歴12年・国内外30院以上の料金体系を継続調査
【PR】本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。掲載している数値は2026年7月時点で各クリニックの公式サイトおよび公表資料に掲載されている情報にもとづきます。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
この記事の結論
  • 「植毛は痛くない」は手術中の話です。実際に痛みのピークが来るのは局所麻酔の注射のとき。麻酔が効いてしまえば手術中はほぼ無痛ですが、その麻酔を効かせるまでの数分間が最も痛い——この構造を、多くの説明は飛ばします
  • もう1つの山が術後2日目以降のズキズキ。麻酔が完全に切れた後、1〜2週間ほど鈍い痛みや突っ張り感が続くことがあります
  • 傷跡は術式で二分されます。FUT=後頭部に線状の瘢痕/FUE=点状の瘢痕。FUEも無傷ではなく、坊主にすれば点が見えます
  • 後遺症として、毛嚢炎・頭皮の一時的な感覚鈍麻・色素沈着・瘢痕が挙げられます。海外の症例報告では、術後の慢性疼痛や線維化の報告もあります(頻度は明らかでなく、断定はできません)
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療の助言ではありません。自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。効果・経過には個人差があり、腫れ・痛み・かゆみ、ショックロス(一時的な脱毛)、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の一時的な感覚鈍麻、生着率の個人差などのリスク・副作用が生じる場合があります。痛みの感じ方には大きな個人差があります。施術の可否・適応は必ず医師にご相談ください。
SECTION 01

逆説:「植毛は痛くない」は、手術中だけの話

#逆説#痛み
ベッドに腰かけて薬を手にする人物
最も痛いのは手術中ではありません。局所麻酔の注射と、術後2日目からのズキズキです。

自毛植毛を調べると、 必ずこの表現に 出会います。 「手術中は麻酔が効いており、 痛みはほとんどありません」 これは事実です。 嘘ではありません。 局所麻酔が効いた頭皮に メスやパンチを入れても、 感覚はありません。 多くの人が 手術中に眠ったり、 スマートフォンを見たり、 音楽を聴いたりして 過ごします。 ——しかし。 この説明には、 決定的な省略が あります。 麻酔は、 注射で入れるのです。 そして、 その注射は 麻酔なしで打ちます。 当然です。 麻酔を効かせるための 注射なのだから、 その時点では まだ麻酔は 効いていません。 つまり—— 「痛くない」の裏側には、 「痛みを消すために、 痛い注射を打つ」という 工程が隠れています。 そして 植毛を経験した人が 「一番痛かった」と 挙げるのは、 手術そのものではなく この麻酔の注射です。 この記事は、 そこから書き始めます。

なぜクリニックはこれを言わないのか 悪意があるわけではありません。「手術中は無痛」は事実であり、それを伝えているだけです。

しかし検討者が知りたいのは「手術中どうか」ではなく、「一連の体験のなかで、いちばん痛いのはどこか」です。この質問に正面から答える情報が、日本語圏にはほとんどありません。

痛みの感じ方には大きな個人差があります。以下は「起こりうること」の整理であり、あなたが同じように感じるとは限りません。
SECTION 02

植毛の痛みの時系列:3つの山を分解する

#時系列#ダウンタイム

植毛の痛みは、 一定ではありません。 山が3つあります。 そして、 その3つは 性質がまったく違います。 図で見てください。

痛みの時系列カーブ(体感の目安) 痛み 麻酔 注射 手術中 当日夜 〜翌日 2〜4日目 1週間 2週間 最大の山=麻酔の注射 手術中=ほぼ無痛 第2の山=術後のズキズキ 徐々に軽快 ※痛みの強さ・持続期間には大きな個人差があります。あくまで体感の目安です。
図1:痛みは一直線に減りません。麻酔注射で急峻な山が立ち、手術中は谷、術後2〜4日目に第2の山が来ます。当日夜はまだ麻酔や術後の鎮痛薬が効いていることが多く、「思ったより痛くない」と感じた翌々日にズキズキが来る——この落差が心理的にこたえます。

この3つの山を、 言葉で整理します。 第1の山:麻酔の注射 (手術開始前・数分〜十数分) → 鋭い痛み。 この記事で 最も強調したい部分。 谷:手術中 (3〜8時間程度) → ほぼ無痛。 退屈との戦い。 第2の山:術後2日目以降 (術後2日〜2週間) → ズキズキとした鈍痛、 突っ張り感、 かゆみ。 多くの人が 見落としているのが、 当日の夜は 意外と平気だという点です。 麻酔がまだ残っており、 処方された 鎮痛薬も効いている。 「なんだ、 思ったより たいしたことないな」 そう思って 油断した2日後に、 第2の山が来ます。 この 心理的な落差が、 術後の不安を 大きくします。 だから 先に知っておくべきです。

SECTION 03

最大の山=局所麻酔の注射。なぜ痛いのか

#局所麻酔#メカニズム

なぜ、 頭皮への麻酔注射は 痛いのか。 理由は 3つあります。 これはメカニズムの話で、 術者の腕とは 別の次元の 物理的な話です。

頭皮の麻酔注射が痛い3つの理由 1 頭皮は神経終末の密度が高い 顔面・頭部は身体のなかでも感覚神経が密に分布する領域。 同じ針を刺しても、腕や太ももより鋭く感じやすい。 2 頭皮は硬く、薬液が広がりにくい 頭皮は皮下組織が薄く、伸展性が乏しい。注入した薬液が 組織を押し広げるため、内圧による「張る痛み」が生じる。 3 刺す回数が「1回」では済まない 移植部と採取部の広い範囲に効かせる必要があり、 複数箇所に分けて注射する。痛みの回数が積み重なる。 ただし、この痛みを軽減する手立ては存在する(→ セクション7)
図2:頭皮の麻酔が痛いのは、術者の技術不足ではなく解剖学的な条件によるものです。神経が密で、組織が硬く、広範囲に複数回打つ必要がある。この3条件が重なります。逆に言えば、条件を緩和する工夫(笑気麻酔・極細針・薬液の加温など)には意味があります

図2を 補足します。 理由1: 頭皮は神経が密 顔面と頭部は、 身体のなかでも 感覚神経の密度が 高い領域です。 脳に近い場所を守るためと 考えると 理解しやすいでしょう。 同じ太さの針でも、 太ももに刺すのと 頭皮に刺すのでは、 体感がまったく違います。 理由2: 頭皮は硬い 頭皮は 皮下組織が薄く、 頭蓋骨の上に ぴったり張りついています。 伸びしろが ほとんどない。 そこへ薬液を注入すると、 組織を内側から 押し広げる圧力が 生じます。 「刺す痛み」に加えて、 「張る痛み」が 重なります。 多くの人が 「打った瞬間より、 薬が入っていくときが きつかった」と 表現するのは、 この内圧のためです。 理由3: 1回では済まない 麻酔を効かせる範囲は、 移植部(前頭部など)採取部(後頭部)の 両方です。 広い範囲に むらなく効かせるには、 複数箇所に 分けて打つ必要があります。 つまり 「痛い瞬間」が 何度も繰り返される。 これが、 麻酔が最大の山になる 理由です。

この痛みは「短い」ことも書いておきます 公平を期すために書きます。麻酔注射の痛みは、数分〜十数分で終わります。

そして一度効いてしまえば、その後の3〜8時間の手術は、ほぼ無痛です。この点は、多くのクリニックの説明どおりです。

問題は「痛いかどうか」ではなく、「どこが痛いかを、事前に知らされているかどうか」です。知っていれば構えられる。知らないまま座ると、パニックになります。この記事の目的は、脅すことではなく、構えを作ることです。
SECTION 04

術後2日目以降のズキズキと、1〜2週間の経過

#術後#ダウンタイム

第2の山の話です。 手術当日の夜、 多くの人は 比較的落ち着いています。 麻酔の効果が まだ残っており、 鎮痛薬も 処方されているからです。 問題は 術後2日目以降。 麻酔が完全に切れ、 組織の炎症反応が 立ち上がってきます。 このとき生じるのが、 ズキズキとした鈍痛 頭皮の突っ張り感 かゆみ 腫れ の4点セットです。 とくに FUT法では、 後頭部を縫合するため 突っ張り感が強く出やすい とされます。 期間は おおむね 1〜2週間。 これは ダウンタイムの 期間そのものとも 重なります。 赤み・腫れ・かさぶたが 落ち着くまでが 1〜2週間。 「バレたくない」なら 5日〜1週間の休暇が 目安になります。 (デスクワークなら 最短で翌日から 復帰する人もいます)

時期起こりうること目安の対処
手術当日麻酔と鎮痛薬が効いており、比較的落ち着いていることが多い処方された薬を指示どおり服用
術後1日目腫れが出始める。額まで腫れが下りてくることがある医師の指示に従い頭を高くして就寝
術後2〜4日目痛みの第2の山。ズキズキ、突っ張り感、腫れのピーク処方薬。自己判断での市販薬は必ず医師に確認
術後5〜7日目かさぶた、かゆみ。腫れは引いてくる指示された洗髪方法を守る。掻かない
術後1〜2週間かさぶたが脱落。赤みが残るこの頃までに多くが日常生活へ
術後2週〜3ヶ月移植毛が一時脱落。既存毛の10〜15%も抜ける(ショックロス)痛みではなく「見た目」の問題。3ヶ月が底

※症状・期間には大きな個人差があります。表は各院公表の一般的な経過を整理したものであり、個別の診断・指示に代わるものではありません。異常を感じた場合は速やかに施術を受けた医療機関を受診してください。

痛みが引いた後に、本当の試練が来ます 表の最後の行に注目してください。術後2週間〜3ヶ月——このころ、移植した毛はいったん抜け、さらに周囲の既存毛の10〜15%も一時的に抜けます(ショックロス)

つまり術後3ヶ月ごろが「見た目の底」。手術前より薄く見える時期が来ます。

痛みは1〜2週間で終わりますが、精神的にきついのはむしろこの時期です。回復には4〜5ヶ月、遅ければ半年。1年で完成形になります。ショックロスの全知識|術後3ヶ月が見た目の底で月単位に分解しました。

職場復帰の タイミングについては、 痛みよりも 見た目のほうが 制約になります。 かさぶたと赤みは、 1〜2週間残ります。 刈り上げた場合は、 後頭部の 短い毛も目立ちます。 植毛のダウンタイム完全ガイド|職種別・必要な休暇日数で、 職種ごとに 必要な休暇日数を 整理しています。

SECTION 05

傷跡の二分法:FUT=線状/FUE=点状

#二分法#傷跡#瘢痕
手のひらに乗せた複数の薬
毛嚢炎、頭皮の感覚の鈍麻、色素沈着。起こりうることを、隠さずに並べます。

傷跡の話をします。 ここは 術式で きれいに二分されます。 そして どちらを選んでも、 傷跡は残ります。 「傷が残らない術式」は 存在しません。 残り方が 違うだけです。

後頭部に残る傷跡は、術式で形が違う FUT法(帯状切除) 1本の線状瘢痕 髪を伸ばせば隠れる 短髪・坊主にはできない 生涯採取上限:5,000〜6,000株 FUE法(くり抜き) 無数の点状瘢痕 通常の髪の長さなら目立ちにくい 坊主にすると点が見える 生涯採取上限:2,000〜3,000株
図3:FUTは「1本の線」、FUEは「無数の点」。FUEは坊主にできるという説明を見かけますが、正確ではありません。刈り上げれば、採取した無数の点が白く見えます。どちらも無傷ではなく、「隠しやすい長さ」が違うだけです。生涯採取上限(FUT 5,000〜6,000株/FUE 2,000〜3,000株)も併せて検討してください。

FUT法:後頭部に1本の線状瘢痕

FUT法は、 後頭部の皮膚を 帯状に切除して 縫合します。 したがって、 横一文字の 線状の瘢痕が残ります。 幅は 術者の技術と 体質によって変わり、 細く目立たない場合も、 太く白く残る場合も あります。 髪を伸ばしていれば 隠れます。 しかし 短髪・坊主にすることは、 生涯できなくなります。 これは、 将来のヘアスタイルを 1つ手放すという意味です。 代償として得られるのが、 生涯採取上限 5,000〜6,000株という 大きな予算です。

FUE法:無数の点状瘢痕

FUE法は、 直径0.8〜1.0mm程度の パンチで 1株ずつくり抜きます。 したがって、 くり抜いた数だけ 点状の瘢痕が残ります。 2,000株採れば、 点は2,000個です。 通常の髪の長さなら 目立ちません。 しかし—— 坊主にすれば 点が見えます。 「FUEなら坊主にできる」 これは 正確ではありません。 「FUTよりは 短くできる」が 正しい表現です。 そして FUEの代償は、 生涯採取上限が 2,000〜3,000株と、 FUTのおよそ半分に とどまることです。

二分法のまとめ:どちらを取るか FUTを選ぶ人=髪を伸ばす前提。大量の株数が必要。生涯予算を大きく取りたい。線状瘢痕を受け入れられる。

FUEを選ぶ人=短髪にしたい。株数はそこまで多くない。点状瘢痕なら許容できる。生涯予算が小さくなることを理解している。

どちらが優れているという話ではありません。失うものが違うだけです。生涯予算の観点は後頭部(ドナー)の生涯採取上限とセーフゾーンで詳しく検討しました。

なお、世界的にはFUEが主流で、ISHRSの2025年の調査では外科的植毛の約80%がFUEと報告されています。
SECTION 06

後遺症:起こりうることを、正直に列挙する

#後遺症#リスク

ここは、 この記事で 最も書きにくい セクションです。 そして、 最も書くべき セクションです。 自毛植毛には、 起こりうる後遺症が あります。 多くの記事は、 これを 「まれです」の一言で 片づけます。 しかし、 まれかどうかは 確率の話であり、 起きた本人にとっては 100か0です。 以下、 公表されている リスクを 正直に並べます。 その前に、 「時間で消えるもの」と 「消えないもの」を 分けておきます。 ここを混ぜて語るから、 リスクの話が 曖昧になります。

後遺症は「時間で消える/消えない」で分ける 数日 2週間 数ヶ月 1年 永続 ← 続く期間の目安 → 時間で消えることが多い領域 消えない領域 腫れ・痛み・かゆみ 1〜2週間 毛嚢炎 処置・投薬で対応 ショックロス(既存毛10〜15%) 回復4〜5ヶ月 頭皮の感覚鈍麻 数ヶ月かかる場合あり 色素沈着 残る場合もある 瘢痕(傷跡) 慢性疼痛・線維化 海外の症例報告あり ※頻度は明らかでなく 断定はできません ここだけは 取り返しがつかない
図4:後遺症は「時間で消える領域」と「消えない領域」に分かれます。腫れ・痛み・毛嚢炎は前者、瘢痕は後者です。判断のとき重く見るべきは、右側の赤い領域だけです。慢性疼痛・線維化は海外の症例報告として言及されているもので、発生頻度を示す統計は確認できていません(断定はできません)
後遺症・リスク内容時間的性質
毛嚢炎
(もうのうえん)
移植部・採取部の毛穴に炎症が起きる。赤いブツブツ、膿を伴うことがある 多くは一時的。医師の処置・投薬で対応
頭皮の
感覚鈍麻
採取部・移植部の感覚が鈍る。触った感じが分かりにくい、しびれる 一時的とされるが、回復に数ヶ月かかることがある
色素沈着 傷の治癒過程で、採取部や移植部の皮膚に色素が残る 時間とともに薄れることが多いが、残る場合もある
瘢痕
(傷跡)
FUT=線状/FUE=点状。体質により肥厚性瘢痕・ケロイドになる場合がある 永続的
ショックロス 移植部周囲の既存毛の10〜15%が一時的に抜ける 術後2週間〜3ヶ月。回復に4〜5ヶ月、遅ければ半年
腫れ・痛み
・かゆみ
術後の炎症反応として生じる 1〜2週間が目安
慢性疼痛
・線維化
海外の症例報告では、術後に慢性的な痛みや、組織の線維化が続いたとする報告があります 頻度は明らかでない。断定はできません

※各院公式サイトの説明および公表資料にもとづき整理しました。頻度・重症度には個人差があり、すべての人に生じるわけではありません。慢性疼痛・線維化については海外の症例報告として言及されているものであり、発生頻度を示す確立した統計は確認できていません。症状が続く場合は、施術を受けた医療機関を受診してください。

最後の行について、慎重に書きます 表の最後にある「慢性疼痛・線維化」は、海外の症例報告のなかで言及されているものです。

重要なのは、これが「よくあること」だと言っているのではないという点です。発生頻度を示す確立した統計は、筆者が確認した範囲では見当たりません。断定はできません。

それでもこれを書くのは、「報告がある」という事実を伏せることが誠実ではないと考えるからです。

そのうえで書きます。術後に長引く痛みや異常を感じたら、我慢せず、施術を受けた医療機関を受診してください。「こんなものだろう」と放置しないことが、最も重要です。

後遺症について 知っておくべき もう1つの事実が あります。 ケロイド体質の人は、 瘢痕が 肥厚しやすい傾向が あるとされます。 自分が ケロイド体質かどうかは、 過去の傷の治り方から ある程度 推測できます。 過去の傷が 盛り上がって 残ったことがある人は、 カウンセリングで 必ず申告してください。 これは 術式選択に 直接影響します。 なお、 自毛植毛術は 日本皮膚科学会の 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版において、 男性型脱毛症で推奨度B (行うよう勧める)と されています。 一方で 人工毛植毛術は 男女とも推奨度D (行うべきではない)。 人工毛は 異物であるため、 感染・炎症・脱落の リスクが構造的に高い。 この差は 覚えておいてください。 人工毛植毛はなぜ危険なのか|ガイドライン推奨度Dの理由で 詳しく解説しています。

SECTION 07

術式選択で、痛みと傷跡はどこまで減らせるか

#術式選択#軽減策

リスクを 並べたうえで、 建設的な話をします。 痛みと傷跡は、 選択によって 一定程度 コントロールできます。 軽減できるポイントを、 工程ごとに 整理します。

工程軽減できること確認すべき質問
麻酔
(第1の山)
笑気麻酔・静脈麻酔の併用、極細針、薬液の加温、注入速度の調整などで体感が変わりうる 「麻酔注射の痛みを和らげる方法はありますか?」
採取
(傷跡)
FUT=線状/FUE=点状。パンチ径が小さいほど点は小さい 「パンチの直径は何mmですか?」
刈り上げ ノンシェーブン(刈らない)を選べば、短い毛が生えそろうまでの見た目の問題を回避できる 「刈らない術式は選べますか?追加費用は?」
術後
(第2の山)
鎮痛薬の処方、腫れを抑える指示。処方内容は院で差がある 「術後の痛み止めは何日分出ますか?」
手術時間 短いほど身体的負担は小さい。ただし急げばグラフトの質が落ちるためトレードオフ 「私の株数だと、何時間かかりますか?」

※軽減策の有無・内容は院により異なります。効果には個人差があり、痛みが完全になくなることを保証するものではありません。詳細は必ず医師にご確認ください。

「刈らない(ノンシェーブン)」という選択について 傷跡そのものは消えませんが、刈り上げない術式を選べば、後頭部の「短い毛が生えそろうまでの時期」を回避できます。周囲の長い毛が採取部を覆うためです。

営業職・経営者・接客業など、職場を長く離れられない人にとっては、これが現実的な解になります。

ただし代償があります。刈らない術式は、株単価が1.4〜2.5倍に跳ね上がります。2,000株なら、株単価制の院で190万〜473万円という開きが出ます。刈らない植毛(ノンシェーブン)の費用が1.4〜2.5倍になる理由で、単価の根拠を分解しました。
刈らずに受けたい人が、まず確認すべきこと

痛みも傷跡も、「何株植えるか」「刈るか刈らないか」で条件が変わります。
そして刈らない術式は、株単価制だと総額が青天井に伸びます。

東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要な株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術の予約をする必要はありません。株数が増えても料金が動かない定額制のため、「刈らない×大量植毛」でも見積りが跳ね上がりません。

LINEで無料の株数診断・写真見積りを見る 東京植毛クリニック 公式(PR)/相談は無料

※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、感覚鈍麻、生着率の個人差など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果・痛みの感じ方には個人差があります。料金・仕様は2026年7月時点の公式サイト掲載内容です。なお定額制は約1,300〜1,400株が損益分岐点で、それ未満なら株単価制の院のほうが安く済みます。

SECTION 08

痛みが不安な人が、受ける前に確認すべきこと

#カウンセリング#意思決定

最後に、 行動に落とします。 カウンセリングで 確認すべき 5項目です。 すべて 「痛みを減らす手立てが あるか」ではなく、 「痛みの実態を 説明できるか」を 問う質問です。 説明できる院は、 患者を 一人の判断主体として 扱っています。

聞くべきこと何が分かるか
一連の流れで、最も痛みが強いのはどの工程ですか?「麻酔です」と答える院は正直。「痛くありません」だけなら深掘りが必要
麻酔の注射の痛みを和らげる方法はありますか?笑気麻酔・極細針・薬液の加温など、具体策の有無
術後の痛みは何日目がピークで、何日続きますか?2日目以降の第2の山を説明できるか
私の体質だと、傷跡はどう残る見込みですか?ケロイド体質などを踏まえた個別説明ができるか
術後に長引く痛みが出た場合、どう対応しますか?後遺症への対応体制。ここを曖昧にする院は避ける

※カウンセリングは複数院で受け、同じ質問をして回答を比較することを推奨します。全12項目のリストはカウンセリングで必ず聞くべき12の質問にあります。

やめたほうがいい人:正直に書きます 次に当てはまる人は、いま自毛植毛を受けるべきではありません

注射が極端に苦手で、それだけで気を失うような人——麻酔は避けて通れません。まず医師に体質を相談してください。
過去の傷が盛り上がって残った経験がある人(ケロイド体質の疑い)——瘢痕が肥厚するリスクを、必ず事前に申告してください。
3ヶ月後に大事なイベントを控えている人——術後3ヶ月は「見た目の底」です。最悪のタイミングに当たります。逆算して、イベントの12ヶ月以上前に受けてください。

「植毛はやめとけ」は本当か|本当にやめるべき人5タイプで、この議論を展開しています。

最後に、 この記事の 立場を書いておきます。 痛みも、 傷跡も、 後遺症のリスクも、 自毛植毛には 確かに存在します。 これを 「まれです」で 片づける情報を、 筆者は信用しません。 一方で、 これらを並べて 「だから危険だ」と 脅すつもりも ありません知ったうえで、 受け入れるかどうかを 自分で決める。 それだけです。 そして 決めるための材料は、 できるだけ 正確なほうがいい。 「一番痛いのは 手術ではなく麻酔」 この1行を 知っていれば、 あの数分間を 乗り切れます。 知らずに座れば、 パニックになります。 その差だけが、 この記事の 存在意義です

FAQ

植毛の痛みに関するよくある質問

Q. 植毛は本当に痛いのですか?
A. 工程によります。手術中は局所麻酔が効いているため、痛みはほとんどありません。この点はクリニックの説明どおりです。
しかし、その麻酔を効かせるための注射は、麻酔なしで打ちます。頭皮は感覚神経が密で、組織が硬く薬液が広がりにくく、しかも移植部と採取部の広い範囲に複数回打つ必要があります。この数分〜十数分が、体感としての最大の山になります。
また術後2日目以降にズキズキとした鈍痛が来ます。痛みの感じ方には大きな個人差があります。
Q. 術後の痛みは、どのくらい続きますか?
A. 目安は1〜2週間です。
手術当日の夜は麻酔と鎮痛薬が残っており、比較的落ち着いていることが多いのですが、麻酔が完全に切れる術後2〜4日目に、ズキズキとした鈍痛・突っ張り感・腫れのピークが来ます。
とくにFUT法は後頭部を縫合するため、突っ張り感が強く出やすいとされます。
赤み・腫れ・かさぶたが落ち着くまでも1〜2週間が目安で、これはダウンタイムの期間と重なります。処方された薬は指示どおりに服用し、自己判断での市販薬の使用は必ず医師に確認してください。
Q. FUE法なら、傷跡は残らないのですか?
A. 残ります。「傷が残らない術式」は存在しません。
FUE法は直径0.8〜1.0mm程度のパンチで1株ずつくり抜くため、くり抜いた数だけ点状の瘢痕が残ります。2,000株採れば点は2,000個です。
通常の髪の長さなら目立ちにくいものの、坊主にすれば点が見えます。「FUEなら坊主にできる」という説明は正確ではなく、「FUTよりは短くできる」が正しい表現です。
FUT法は横一文字の線状瘢痕が残り、髪を伸ばせば隠れますが、短髪・坊主は生涯できなくなります。
Q. 後遺症にはどんなものがありますか?
A. 公表されている主なものは、毛嚢炎、頭皮の一時的な感覚鈍麻、色素沈着、瘢痕(傷跡)、ショックロス、腫れ・痛み・かゆみです。
また、海外の症例報告では、術後の慢性疼痛や組織の線維化についての報告もあります。ただし発生頻度を示す確立した統計は確認できておらず、断定はできません
それでも書いておくのは、「報告がある」という事実を伏せるべきではないと考えるからです。術後に長引く痛みや異常を感じたら、我慢せず施術を受けた医療機関を受診してください。
Q. 麻酔の痛みを減らす方法はありますか?
A. 院によって、笑気麻酔や静脈麻酔の併用、極細針の使用、薬液の加温、注入速度の調整といった工夫が行われている場合があります。これらは体感を和らげうるものですが、痛みが完全になくなることを保証するものではありません
カウンセリングでは「麻酔注射の痛みを和らげる方法はありますか?」と直接聞いてください。具体策を挙げられる院は、この工程が痛いことを認識しているということです。
逆に「痛くありません」とだけ答える院には、追加で「どの工程が最も痛いですか?」と聞き返してみてください。
Q. ケロイド体質ですが、植毛は受けられますか?
A. 必ず事前に申告してください。ケロイド体質の人は、瘢痕が肥厚しやすい傾向があるとされます。
過去の傷(手術痕・ピアス痕・ニキビ痕など)が盛り上がって残った経験がある場合は、その事実をカウンセリングで正確に伝えてください。これは術式選択(FUT/FUE)に直接影響します。
可否の判断は医師が行います。この記事で「受けられる/受けられない」を断定することはできません。ただし、申告しないまま手術を受けることだけは避けてください。
結局、自分はいくらで、何株必要なのか

費用の話は、必要株数が決まらなければ始まりません。逆に言えば、株数さえ分かれば、この記事の表であなたの総額を自分で計算できます。

定額制(植え放題)を採用している東京植毛クリニックでは、LINEで写真を送るだけで、必要株数の目安と概算見積りを無料で確認できます。いきなり来院や手術を予約する必要はありません。

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※自毛植毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。費用・術式・リスク(ショックロス、腫れ・痛み、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の感覚鈍麻など)については、必ず医師から直接説明を受けてください。効果には個人差があります。料金は2026年7月時点の公式サイト掲載額です。

まとめ:脅さない。ただし、隠さない

「植毛は痛くない」 この言葉は、 手術中に限れば 事実です。 しかし、 一連の体験のなかで 最も痛いのは、 その麻酔を効かせる ための注射です。 頭皮は 神経が密で、 組織が硬く、 広い範囲に 複数回打つ必要がある。 痛くて当たり前です。 そして、 術後2日目以降に 第2の山が来ます。 ズキズキ、 突っ張り感、 かゆみ、腫れ。 期間は 1〜2週間。 傷跡は FUTなら線状、 FUEなら点状。 どちらを選んでも 残ります。 後遺症として、 毛嚢炎・感覚鈍麻・ 色素沈着・瘢痕が 挙げられ、 海外の症例報告では 慢性疼痛や線維化の 報告もあります。 ——これらを すべて知ったうえで、 それでも受けるかどうかを、 自分で決めてください。 脅すつもりは ありません。 ただ、 隠すつもりも ありません。 正確な材料だけが、 納得できる決断を 作ります

執筆:黒澤 拓(くろさわ たく)
毛髪ケアアドバイザー/美容医療メディア編集長。編集歴12年。AGA・薄毛治療領域を専門に、国内外30院以上の料金体系・術式を継続調査。累計1,200件以上の薄毛の悩み相談に対応。本記事の内容はすべて各クリニックの公式サイト掲載情報および公表資料(2026年7月時点)にもとづき、筆者が確認・整理したものです。特定の医療機関の優劣を評価する意図はありません。
本記事は編集方針・コンテンツ制作ポリシーにもとづき作成しています。当サイトは順位づけを行わず、体験談・口コミ・症例写真を掲載していません。数値はすべて出典と参照時点を明記しています。
最終更新:2026年7月12日/本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の医療機関の推奨や治療効果の保証を意味するものではありません。自毛植毛は自由診療(公的医療保険適用外)です。治療の適応・効果・リスク(ショックロス、腫れ・痛み・かゆみ、採取部の瘢痕、毛嚢炎、頭皮の一時的な感覚鈍麻、生着率の個人差など)および痛みの感じ方には個人差があります。施術の判断は必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。術後に異常を感じた場合は、速やかに施術を受けた医療機関を受診してください。
参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(PDF)——自毛植毛術=男性型脱毛症で推奨度B/人工毛植毛術=男女とも推奨度D。
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